蓼科山(たてしなやま)
日本百名山の44座目は蓼科山です。諏訪インターまで5時間のドライブ。翌朝、七合目登山口に7時半到着。駐車場にはすでに30台ほどの車あり。8時に登りはじめ、蓼科山荘手前でアイゼンを装着、10時に山頂。強風で飛ばされそうでした。残雪が少なく期待した雪景色はありませんでしたが、久々のアイゼンで気持ちよく歩きました。
仮面の女神
「仮面の女神」の愛称をもつこの土偶は、八ヶ岳山麓の中ッ原遺跡から出土、全長34センチ、約4000年前の縄文時代後期前半の土偶で、平成26年に国宝に指定されました。同じく国宝の「縄文のビーナス」もこの近くから出土しており、尖石縄文考古館に並んで展示されています。息子が小学生のとき、ここの土偶づくり体験で粘土をこねて仮面の女神をつくりました。これがなかなかの秀作なんです・・・。
九度山
大河ドラマ「真田丸」シリーズ第2弾。和歌山県は紀ノ川の中流、高野山のふもとの九度山を訪問しました。関ヶ原合戦後、真田昌幸・信繁親子はこの地で謹慎させられました。真田ミュージアムと住居跡と推測されている真田庵で大河ドラマの世界に浸れます。ついでに
九度山の名前の由来は、その昔、慈尊院に住む母を空海が高野山から月に9度訪れたからだそうです。
華岡青洲の春林軒
九度山の帰路、有吉佐和子の小説「華岡青洲(はなおかせいしゅう)の妻」の舞台、紀の川市の「華岡青洲の里」を訪ねました。華岡青洲は麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」を発明し、1804年、世界で初めての全身麻酔による乳ガン摘出手術に成功した外科医です。
竹屋蕭然烏雀喧 ちくおく しょうぜん うじゃく かまびすし
風光自適臥寒村 ふうこう おのずから かんそんに がすにてきす
唯思起死回生術 ただに おもう きしかいせいのじゅつ
何望軽裘肥馬門 なんぞ けいきゅう ひばのもんを のぞまん
「私の家の周りでは鳥が鳴き、私にはこのような田舎に住むことが合っている。ただ思うことは、瀕死の患者を救う医術のことだけである。高い着物や肥えた馬といったぜいたくは望まない」
門下生が春林軒を卒業する際に青洲は自画像にこの漢詩を書いて渡したそうです。
当麻寺練供養会式(たいまでらねりくようえしき)
奈良の葛城市、当麻寺は、西方極楽浄土の様子を表した「当麻曼荼羅」の信仰と、曼荼羅にまつわる中将姫伝説で知られる古寺です。毎年5月14日に行われる練供養会式(ねりくようえしき)を拝見してきました。観音菩薩、勢至菩薩、普賢菩薩が西方浄土から中将姫を迎えに来るところです。稚児行列や二十五菩薩とその介添え人など一千年の伝統行事を地域の多くの人々が支え続けていることに感銘を受けました。