北野をどり

上七軒歌舞練場での「北野をどり」です。木造の歌舞練場の渡り廊下の下には池があって風情たっぷりです。室町時代、北野天満宮再建の際に7軒の茶店を建てたのが「上七軒」の由来だとか。芸舞妓さんあわせて30数名とのことですが、少数精鋭の華やかな舞台でした。

あわ餅

北野名物あわ餅、澤屋さんを初訪問。黄色い粟の餅にこし餡かきな粉をまぶします。店主のおじいさんが餅をクルクル丸めてこし餡やきな粉のほうへポンポン投げる有名店です。創業は天和2年(1682)、さすが京都ですね。今宮神社前のあぶり餅と甲乙つけがたし。

春画展

細見美術館での春画展、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎といった浮世絵の大家による「春画の名品」が勢揃い、ということでした。おいおいそこまで描くの?という「名品」がずらりと並んでいて、「誇張しすぎ」というまわりのご婦人の声に、山の神もうなずいておられました。

王羲之から空海へ

書に感動したのは、出雲崎の良寛記念館での良寛の書。その後、台北の故宮博物館で王羲之の蘭亭序や徽宗の痩金体を知りました。大阪市立美術館には日中の名筆がズラリ。三跡の一人、藤原佐理(すけまさ)に注目。酒を好み、いいかげんな性格で、現代に残る彼の作品は、しでかした不始末のわび状や言い訳の類。それでも名筆ですって。

真田丸

最近の発掘調査から大坂夏の陣における真田信繁の真田丸の場所が大阪明星学園の敷地で間違いないとされ、顕彰碑ができたというので早速行ってみました。顕彰碑は学園のテニスコートの南側、心眼寺坂にありました。大河ドラマでどう描かれるのか楽しみです。

信貴山縁起絵巻

信貴山は生駒山の南隣の山です。聖徳太子が曽我物部の戦いのとき、寅の年、寅の日、寅の刻に毘沙門天を感得して勝利し、信ずべき貴ぶべき山と号し、寅は毘沙門天の使いとされました。平安時代に命蓮上人が再興し、上人ゆかりの物語を後白河が絵巻にしました。第一巻山崎長者の巻、鉢が米俵を詰めた倉を飛ばす物語をはじめ、庶民の姿が活き活きと描かれています。三巻すべて10mの巻物を最初から最後まで楽しめます。ちなみに、これと「伴大納言(ばんだいなごん)絵巻」、「源氏物語絵巻」が日本三大絵巻です。