国立文楽劇場
11月の文楽は午前が双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)、午後が奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)でした。三味線の人間国宝、鶴澤清治さんと呂勢大夫さんによる奥州安達原の袖萩祭文の場面は泣けました。来年は4月に人形遣い吉田玉女さんの2代目吉田玉男襲名披露公演があり、楽しみです。
大古事記展
奈良県立美術館で開催されている「大古事記展」を観てきました。百済王から倭王に贈られた石上神宮の国宝七支刀や太安万侶の墓誌、本居宣長の草稿などが展示されています。堂本印象の木花咲耶姫がすばらしかった。
五個荘近江商人屋敷
東近江は五個荘、近江商人の町に行きました。博物館のミニ展示「マッサンと近江商人」でドラマの中の西川きよしさんが五個荘出身の阿部喜兵衛と知りました。売手によし、買手によしは常識ですが、これに世間よしを加えたものが「三方よし」。NHKドラマ「銀二貫」の番頭さんのセリフ「ケチと始末は違います」が近江商人の家訓にもありました。
東近江市とびだし坊や
自動車で走っていると、いたるところで男の子の交通看板を目にします。これは「飛び出し坊や」と呼ばれていて、東近江市が発祥の地だそうです。NHKの「あさイチ」で制作会社が紹介されていました。近江商人の「世間よし」伝統が生んだ大傑作ですね。
長谷寺国宝舞台と五重塔
長谷寺の舞台から、紅葉に映える五重塔です。長谷寺観音は秋の特別拝観中で、篠原ともえさんやサヘルローズさんがテレビで触れていた観音像の御足に私も触れてきました。この十一面観世音菩薩立像は重文なのですが、私が文化審議会委員なら(!?)国宝に推薦します。
室生寺鎧坂紅葉
土門拳のドキュメンタリーを見て、何度か訪れている室生寺ですが、紅葉の最盛期は初めてです。橋本屋で山菜定食をいただき、紅葉に圧倒されながら山門をくぐります。鎧坂のモミジも最高です。金堂は特別拝観中で外陣から十一面観音立像はじめ諸像の板光背や帝釈天曼荼羅の一部も拝見できました。雪景色やシャクナゲの季節にも再訪したいものです。