シロウオまつり
節分の夜、盗賊のお嬢吉三(きちさ)は、大川端庚申塚で、ひょんなことから夜鷹を川に突き落とし小判百両を奪います。そこで朗々と唄いあげるかのように廻すのが次のセリフです。
- 月も朧(おぼろ)に 白魚の
- 篝(かがり)も霞(かす)む 春の空
関西では、紀州湯浅で毎年春先の二月中旬から三月下旬にかけて産卵のため広川に遡上(そじょう)してきたシロウオを、四つ手網といわれる特殊な網で掬(すく)い取る漁法が行われており、紀州に春を告げる風物詩となっています。第3日曜日(今年は3月16日)にはシロウオまつりがおこなわれます。
歌舞伎のセリフからシロウオに興味を持ち、昨年見て(もちろん食べて)きました。 金山寺味噌や湯浅しょうゆも絶品で、風情ある町はウォーキングに最適ですよ。