三春滝桜(福島県三春市)
神代桜(山梨県北杜市)、淡墨桜(岐阜県本巣市)とともに日本三大桜の一つです。3時間の仮眠を含み12時間のドライブで福島へ行きました。推定樹齢1000年、高さ12m、幹回り9.5m、エドヒガン系ベニシダレサザクラで、大正11年に天然記念物に指定されています。朝いちばんなので近接駐車場に入れました。入場料500円を払って敷地内に入ると出店がいっぱいでお祭り気分です。前日に開花したばかりですが、青空に恵まれました。
福島の「生け花の里」
福島の桃源郷「花見山」へ。車両規制があるので、1.5kmほど手前の弁天山公園駐車場から歩いたのですが、花見山から眺めると「生け花の里」という隣の山のほうが、華やかです。そちらに登ると、眼下には福島市街、残雪の山々も美しく、まさに桃源郷です。
復幸(ふっこう)の鐘
生け花の里は、数十件の花卉園芸農家が所有する約30haの山々で、無料開放されています。桜だけでなく、レンギョウ、ハナモモ、モクレン、ボケ、サンシュ、菜の花、まさに百花繚乱の桃源郷です。眼下には福島の市街地、その向こうには、残雪の吾妻連峰や安達太良山が美しくそびえます。幸福の鐘ではなく福幸(ふっこう)の鐘と記されています。
古関裕而記念館
1909年(明治42)に福島で生まれた作曲家、古関裕而の記念館が信夫山の東麓にあります。連続テレビ小説「エール」は、東日本大震災10年の2020年に「福島を応援(エール)したい」と放映されました。珠玉の名曲が紹介されています。「紺碧の空」「大阪タイガースの歌(六甲おろし)」「露営の歌」「とんがり帽子」「栄冠は君に輝く」「長崎の鐘」
二本松城
ドラマ独眼竜政宗で、一斉射撃により、拉致された父の輝宗もろとも畠山義継を討ち取るシーンは忘れられません。江戸時代は丹羽氏が藩主でした。戊辰戦争時の二本松少年隊の悲劇や二本松城の歴史は、2022年4月開館の「にほんまつ城報館」で学べます。
高柴デコ屋敷
伊達政宗の正室愛姫(めごひめ)の生まれた三春城や三春の歴史・民俗と世界で初めてエベレストに登頂した田部井淳子(三春出身)の展示を資料館で見た後、三春駒と三春人形で有名な高柴デコ屋敷に行きました。デコは人形のことで、高柴村で人形をつくる職人の家(屋敷)ということです。坂上田村麻呂を助けた木馬の故事から三春駒は作られ始めたという伝説があります。直線的で美しい玩具で、昭和29年の年賀切手に採用されています。
雪村庵
雪村周継は佐竹氏が出自で室町後期から戦国時代に活躍した画僧です。雪舟と周文をリスペクトしていたことが名前からわかります。蘆名氏の会津、北条氏の小田原、鎌倉などに滞在し、晩年は三春の田村氏の庇護の下、西田町(現在は郡山市)のここに庵を結びました。
元祖「奇想の画家 雪村」という特別展でみた龍虎図や呂洞賓図などを思い出しました。
FUJIYAMAツインテラス
4月初旬、雪の残るシャトルバス専用道路を1時間ほど歩いてやってきました。専用道の終点からゆるやかな階段を少し登れば、突然視界が開けて富士山が現れます。河口湖の奥には吉田市街、左奥に山中湖。4月下旬からは雪が融けてシャトルバスが走り、5分だけ歩けば、このツインテラスから富士を眺めることができます。
花鳥山展望台から
笛吹市八代町は桜や桃の桃源郷。その花鳥山展望台から、手前にリニア実験線を走るリニアモーターカー、右奥は甲府市街、冠雪の白い山々は南アルプスの白峰三山(しらねさんざん)で左から農鳥岳、間ノ岳、北岳です。桜も桃も開花前でその点は残念でした。
清里清泉寮から富士山
山梨県北斗市清里の清泉寮から富士山です。八ヶ岳の南東麓に拡がる標高1200mの清里高原には牧場やスキー場が点在します。清泉寮のミルクやソフトクリームは有名です。
JR鉄道最高地点
八ヶ岳東南麓には、山梨県の小淵沢駅と長野県の小諸駅を結ぶ小海線が走ります。県境の清里駅と野辺山駅の間にJR最高地点があります。標高は1,375mです。そして、最も標高の高い駅は野辺山駅で標高は1,345mとのことです。
野辺山宇宙電波観測所
野辺山駅から南へ2kmにある国立天文台の観測所で広大な敷地に電波望遠鏡が立ち並びます。一般的な望遠鏡は星や銀河のように光を放つ天体をとらえますが、電波望遠鏡は光を出さない極低温(-260℃)のガスや塵(星間物質)からの電波を受診します。八ヶ岳を背景に立ち並ぶミリ波干渉計はチリのアルマ望遠鏡に運用を譲ったそうですが、奥にあるメインの45m望遠鏡は、世界で初めてブラックホールの存在を確かめる証拠となる高速で回転するガスの円盤をとらえました。
山高神代桜
日本三大桜の一つ、開花の翌日ですが、結構咲いています。山梨県北杜市、実相寺境内にあり、推定樹齢は2000年、エドヒガンザクラの古木です。樹高は10。3mしかありませんが、幹回りは11.8mもあり、大正時代に国指定天然記念物の第1号となっています。
神代桜と甲斐駒ヶ岳
実相寺敷地の北側から眺めると手前に水仙が植えられており、中央左奥の大きくはないですがピンクの濃いのが山高神代桜です。境内には多くの桜があり、背景は南アルプスの甲斐駒ヶ岳です。
福岡市アジア美術館
福岡の中州川端駅のリバレインセンタービル内の美術館は本年が開館25周年です。アジア現代アートの聖地とも呼ばれており、ベストコレクション展と鑑賞してきました。左下はリン・テンミャオ(林天苗)の「卵#3」、右真ん中は、イ・ウーファン(李禹煥)の「線より」
漢委奴国王 金印
福岡市立博物館の展示は国宝の金印から始まります。一辺の長さ2.35cmの小さいものです。天明4年(1784年)、志賀の島で水田耕作中の百姓が発見しました。432年に完成した「後漢書東夷伝」に『建武中元2年・・・光武賜以印綬』とあり、西暦57年に後漢の光武帝が汝国の朝貢使に授けた金印、と考えられており、日本最古の文字資料です。
日の本一の槍
黒田節に歌われている槍です。所有者は、正親町天皇→足利義昭→織田信長→豊臣秀吉→福島正則→母里太兵衛友信。母里友信が黒田長政の使者として福島正則を訪れたところ、「大盃の酒を飲み干せたなら好きな褒美を与える」とからかわれますが、それを見事に飲み干してこの槍を持ち帰った逸話は有名です。「呑み取りの槍」とも呼ばれています。金印と並び福岡市立博物館の至宝です。
色絵吉野山図茶壷
野々村仁清が吉野の満開の桜を描いた名品で重要文化財に指定されています。福岡を訪問した日には、福岡城はじめ周辺の桜は開花したばかりでしたが、博物館で花見ができました。国宝の色絵藤花図茶壷(MOA美術館)を思い出しました。
聖福寺
博多にある日本最古の禅寺です。栄西が源頼朝から土地を下賜され、1195年に創建した寺院で、山門には後鳥羽上皇の宸筆と伝わる「扶桑最初禅窟」の額が懸かっています。栄西は「喫茶養生記」でも名高く、境内には「日本初の茶の木」がありました。また江戸時代後期には禅画で名高い仙厓義梵が住職を務めています。
博多グルメ
左上は「博多ごまさば」、アニサキス対策のため一度冷凍されています。左下は「博多とりかわ」、ぐるぐると巻いてあり何度もたれにつけて焼くので脂が落ちていて何本でも(?)食べられます。右真ん中は言わずと知れたもつ鍋。右上、博多はうどん発祥の地でもあり、「かろのうどん」はその有名店、右下は博多ラーメン一蘭の本店です。