蓮華温泉から朝日岳へ
10月初旬、糸魚川インターから、標高1450mの蓮華温泉へ向かいます。途中から1.5車線ですが舗装道路です。40台ほどの駐車場は土曜の午前3時でほぼ満車でした。雨のやむのを待って5時に登山開始。登山口から一旦300m下降し、そこから1300m登ります。午前8時、標高2000mあたりまで登ると右奥に朝日岳が近づいてきました。
雪倉岳
登山道の左側(南側)には雪倉岳(2,611m、二百名山)が立派です。栂池から白馬に登り、北に見える雪倉岳と朝日岳を眺め、いつか行きたいと思ったのは40年前でした。
朝日岳
さらに1時間登ると、朝日岳が迫り、付近の紅葉は、ちょうど見頃でした。朝日岳は三百名山で標高2,418mです。
雪倉岳と白馬岳
稜線の手前にはなだらかな草原が拡がっています。見晴らしの良い場所に設置された休憩スペースは、寝転ぶこともできて最高でした。
朝日岳のライチョウ
稜線にでると富山側から強い風が吹きつけてガスってきました。山頂へ向かうと1羽のライチョウさんが出迎えてくれました。画面の左下です。足は冬毛になっています。
朝日岳山頂
登山口から5時間、午前10時に登頂しました。ガスで展望がありません。40分待ちましたが雲が途切れません。あきらめて下山、小1時間下山して振り返るときれいに晴れていました。よくあることではありますが・・・残念でした。
蓮華温泉の露天風呂
15時20分に下山。蓮華温泉小屋の個室に宿泊し、翌朝小屋から山道を10分登って、知る人ぞ知る秘湯、蓮華温泉の露天風呂にやってきました。眼前には、昨日登降した長大な尾根が朝日に照らされています。左端の小さく見えるピークが朝日岳です。
ヒワ平から北アルプス北部の山々
蓮華温泉から車道を姫川温泉へと下る途中のヒワ平から北アルプス(後立山連峰)の北部を眺めます。右から2番目が今回登った朝日岳、ひとつ飛ばして、正面やや左が雪倉岳、一番左が小蓮華岳でその右奥に白馬岳の山頂部が見えます。
小滝川ヒスイ峡
姫川支流の小滝川ヒスイ峡です。正面は明星山(みょうじょうさん)、3億年前のサンゴ礁がプレートに乗って移動してきた石灰岩の山でロッククライミングの名所です。その大岩壁の下の小滝川に大きな硬玉(ヒスイ)原石が散在し、天然記念物に指定されています。このヒスイの破片が姫川を流れ、糸魚川の海岸に打ち上げられ、採集され、加工されました。縄文時代や新羅・百済等の勾玉はすべて糸魚川産です。プレートの沈み込みで形成される翡翠(ひすい)は希少であり、2016年に日本の国石に選ばれています。
中ノ沢こけし祭り
こけしは江戸時代に作られはじめた東北地方のおみやげですが、産地により11系統に分類されていました。従来、土湯系に包摂されていた中ノ沢こけしが2018年に中ノ沢系として認定され、今回、10月17日に第0回の中ノ沢こけし祭りが開催されました。来年が、通称「たこぼうず」と呼ばれる個性的な中ノ沢こけしを創作した岩本善吉氏の生誕100年で、2022年のこけし祭りは第1回として開催されるそうです。
坂内食堂
9月、飯豊山(いいでさん)の下山後に喜多方ラーメンを食べたかったのですが、緊急事態宣言中で訪問できず、10月に初訪問です。札幌、博多と並び3大ラーメンと呼ばれています。飯豊山の伏流水で仕込んだしょうゆベースのあっさりしたスープ、柔らかい食感の平打ち太麺、程よく煮込まれたチャーシュー、7時開店の朝ラーメンを堪能しました。
大内宿
江戸時代に会津と日光を結ぶ街道の宿場町として栄えた大内宿です。伝統的建造物群保存地区に指定されており、藁ぶき屋根の土産物屋、蕎麦屋が軒を連ねます。ねぎを箸の代わりにして食べる名物のそばをいただきました。
赤べこ発祥の圓藏寺
会津柳津の福満虚空蔵菩薩圓藏寺、大同2年(807年)、法相宗の僧、徳一(とくいつ)の開創による寺院です。400年前の地震後、本堂再建の際に現れて木材を運搬した赤牛が石になりました。供養のために「赤べこ」が作られ、子供の疱瘡除けになったのです。右に撫で牛があり、左に大きな赤べこがいます。なお、虚空蔵菩薩は丑寅の守り本尊です。
国宝薬師三尊の勝常寺
圓藏寺の他にも会津には慧日寺や勝常寺などの古刹があり、すべて徳一の創建とされています。慧日寺跡には徳一廟と伝えられる石塔があり、金堂と薬師如来坐像が再建・復元されています。この勝常寺には室町時代再建で重文の薬師堂と霊宝館には平安初期の国宝、木造薬師如来・日光菩薩・月光菩薩像、他にも重文の9躯の仏像が保存されています。
奥大井湖上駅
南アルプスあぷとラインの正式名称は大井川鐡道井川線。長島ダムのダム湖・接岨湖に浮かぶ湖上の駅が奥大井湖上駅です。ポスターなどで有名になったこの風景は湖の西側の車両進入禁止の道路が撮影ポイントです。駅から左の橋の歩道を渡りここまで15分ほど、車なら最寄りの駐車場から10分です。