然別(しかりべつ)風穴地帯

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ナキウサギの観察スポットとして人気の駒止湖東斜面です。帯広から車で1時間、然別橋脇のスペースに駐車して登山道を10分です。3,4万年前の氷河期に大陸から北海道に渡ってきて、涼しい場所で生き残りました、正中線よりやや左、上から1/4のところにいます。

ナキウサギ

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「ピイッ」「ピチッ」と大きく鋭い声で鳴くので、声を頼りに探します。トムラウシでは岩塊斜面が広すぎて見つけられませんでした。ここはこじんまりしており、30分で運よく穴から出て鳴いてくれました。体長20cmくらい、ネズミではなくウサギ科の生き物です。

とかち鹿追ジオパーク

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帯広北側の鹿追町のこの辺りは、小さな溶岩ドームがいくつもあり、溶岩のすきまの水分が凍結して溶岩を割り岩塊斜面が形成されました。その下は永久凍土で岩のすきまから冷たい空気が吹き出す風穴となり独特の植物環境によりナキウサギは生き続けているのです。

戸蔦別(トッタベツ)岳と幌尻(ポロシリ)岳

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往復24.5km、累積標高2530m、日本百名山の日帰り最難関に挑戦です。日高山脈の最深部で避難小屋もありません。0時に帯広のホテルを出て、チロロ林道終点の登山口駐車場に午前2時半到着。3時前に登山開始。6時ヌカビラ岳、7時北戸蔦別岳を越えるとガスが晴れました。左が戸蔦別岳、右奥の高いのが幌尻岳です。山脈は襟裳岬まで続きます

七つ沼カールと幌尻岳

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出発から5時間20分、8時過ぎに戸蔦別岳到着です。アイヌ語でトッタは箱、ベツは川で箱型の峡谷の源流の山です。正面は幌尻の肩、右奥が幌尻岳、左手前の大きな匙ですくいとったような氷河地形が七つ沼カール、その奥に東カール、幌尻岳の右手前が北カールです。

七つ沼カール

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15分休憩後、幌尻の肩へ向かう稜線の底へ降りてきました。大きなカールの底は平らで、沼が7つあります。雪解け直後は一面のお花畑、右手の岩塊からはナキウサギの声が響き、美しいだけでなく、しばしばヒグマも目撃される日本で最もワイルドなキャンプ地です。

七つ沼カールと戸蔦別岳

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40分ほどで幌尻の肩まで登ってきました。氷河がつくったカール地形のすり鉢の曲線が見事です。日高山脈はプレートの衝突でできた山脈で、右から来た北米プレートが左のユーラシアプレートにのりあげて地下30kmのマントルが、かんらん岩として露出したのが戸蔦別岳です。特殊な塩基性の土壌のために戸蔦別岳は希少な高山植物の宝庫です。

幌尻の肩から幌尻岳

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西からの額平(ぬかびら)川コースはシャトルバスが運休、南からの新冠(にいかっぷ)田中陽希コースはアプローチが長すぎます。このチロロ林道コースは体力勝負ですが、大腿後面がつりかけながらも想定時間内で山頂が目前となり、感無量で最後の坂を登ります。

幌尻岳山頂

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午前10時前、日高山脈最高峰、幌尻岳2,052mに到着。ポロは大きい、シリは山で、ポロシリは大きな山の意です。日本百名山99座目です。登山口から7時間弱でした。眺望なしは残念ですが、おにぎりを食べながら、ぽつりぽつりとやってくる他の登山者と言葉を交わして、10時半に山頂をあとにしました。戸蔦別岳を登り返し、ハイマツをかきわけ、ヌカビラ岳からの悪路を懸命に降りて、何とか16時過ぎに下山、総行動時間13時間弱でした。

霧多布岬(きりたっぷみさき)

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登山の翌日、帯広から釧路、厚岸を通って浜中町の霧多布岬にやってきました。現在、日本の動物園にラッコは6頭しかいません。千島列島から南下して、この岬に定住した数頭のラッコがいます。この日は岬の西側の海岸を1頭のラッコが泳いでいました。

霧多布岬のラッコ

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先ほどの写真の右下を岬の先端に向けて背泳ぎしています。遊歩道からラッコまでは30mくらいあるでしょうか? 肉眼では何とか見えたのですが、携帯のカメラではこれが精いっぱいでした。おなかの上にはウニ?花咲ガニ? 日本で会える7頭目のラッコです。

釧路市丹頂鶴自然公園

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日本で繁殖する唯一のツル。明治に絶滅したと思われましたが、1924年に釧路湿原で十数羽が再発見され、特別天然記念物に指定。1958年に同園が開園。保護対策の結果、約1600羽にまで回復。箱にはペレットが入っています。ここには現在約20羽がいます。

幌戸(ポロト)沼の丹頂鶴

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霧多布から根室への途中、自然の湖沼をゆったり歩くタンチョウはまさに北海道の風景です。湿原に営巣し、夏はドジョウやトゲウオ等の小魚を食べますが、秋は刈り取り後のデントコーン等を食べるため畑に現れ、冬は阿寒町や鶴居村の給餌場に集まります。

アポイ岳 馬の背お花畑

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アポイ岳高山植物群落は、約80種の高山植物が生育し、世界的にもまれな固有種が集中、特別天然記念物に指定されています。キンポウゲ科のヒダカソウはアポイを代表する花で北岳のキタダケソウの近縁種です。残念ながら花の時期は終わっていました。

アポイ岳から日高町方面

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海岸線先の三石は日高昆布の名産地、幌別川の向こうの浦河はウイニングチケットなど名馬の産地です。斜面の岩はプレートの衝突で地下30kmのマントルが地表に現れた世界的に希少な「かんらん岩」です。地殻・マントルの露出が日高山脈を形成、ここは南端です。

アポイ岳山頂

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アポイは大きな火を焚いた山という意味で、山頂で火を焚いて鹿の豊猟を祈った伝説があるそうです。アポイ岳山頂は展望がありませんが少し南に進むと南東に襟裳岬方面が見えました。標高は810.6m、登山口から2~4時間と登りやすい「花の百名山」です。

アポイ岳ジオパーク

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登山口のジオパークの建物の上にアポイ岳が見えます。ジオパークのジオは、地球や大地を意味し、地球科学的価値を持つ自然遺産を保全し、教育・ツーリズムに活用するユネスコの地域認定プログラムです。かんらん岩等の解説や高山植物のき