燧ケ岳(ひうちがたけ)から尾瀬ヶ原

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奥只見から燧ケ岳

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いつものように、金曜夜に出発、北陸道のSAで仮眠して小出インターから新潟県奥只見まで来ると燧ケ岳が見えてきました。燧ケ岳は福島県桧枝岐村(ひのえまたむら)にある火山。山頂部には5つのピークがありますが、目立つのは、最高地点である右の柴安嵓(しばやすぐら)と左の俎嵓(まないたぐら)です。俎嵓を経由して柴安嵓まで登りますよ。

熊沢田代(くまざわたしろ)から平ヶ岳(ひらがたけ)

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燧ケ岳には4つの登山道がありますが、登山口に駐車場があるのは北側(福島県側)の御池(みいけ)登山口のみ。ここからなら日帰りが可能です。1時間半で中間地点の熊沢田代に到着。池塘の向こう、左は百名山の平ヶ岳(ひらがたけ)、正面が中岳、右隣が百名山の越後駒ケ岳です。

熊沢田代

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小休止後、歩き始めて振り返ると、熊沢田代全体が見渡せました。草もみじは終わっていますが、天上の湿原に池塘が輝きます。田代や苗場は高山の湿原に見かける名前です。ちなみに先ほどの写真は2つの池塘(ちとう)の間の木道から左方向(西側)を撮影しています。

爼嵓(まないたぐら)から平ヶ岳

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熊沢田代から1時間で写真1の左側のピーク、俎嵓に到着しました。西側には、柴安嵓の火山壁超しに、平ヶ岳と中岳、越後駒ケ岳など越後三山が見えます。うっすらと見える水平線は日本海です。

会津駒ケ岳

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登ってきた北側には、眼下に熊沢田代、その後方にゆったりした山容の百名山の会津駒ケ岳2,133m、右下に桧枝岐村の一部が見えています。駒ケ岳の左奥に飯豊(いいで)連峰がかすんでいました。

尾瀬沼と日光連山

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時計回りに東側です。手前の緑のピークはミノブチ岳。尾瀬沼は燧岳の噴火でできた堰き止め湖で周囲7km、標高は1,660mで、この高さでこの広さの湖は他にありません。尾瀬沼の左の細長い湿原は大江湿原で水芭蕉やニッコウキスゲで有名です。

正面には日光白根山、左の等脚台形が男体山、右稜線から三角に頭を出しているのが皇海山(すかいさん)、いずれも百名山です。

柴安嵓(しばやすぐら)

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南側には写真1で右に見えていた柴安嵓がそびえています。今立っている俎嵓(2,346m)より柴安嵓は10m高く、向こうが燧ケ岳の山頂です。柴安嵓の左斜面の向こうに尾瀬ヶ原、至仏山も見えます。いったん鞍部に降りて登り返します。

燧ケ岳(柴安嵓)山頂

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燧ケ岳山頂(2,356m)に着きました。日本百名山91座目です。尾瀬の盟主であり、東北地方の最高峰です。御池駐車場から2時間50分、ご褒美は秋晴れの大展望です。

尾瀬ヶ原と至仏山

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眼下には尾瀬ヶ原、正面は至仏山です。左には5つのピークをもつ武尊山(ほたかやま)、そして、武尊と至仏の間に浅間山、至仏の真後ろに四阿山(あずまやさん)と草津白根山、右には谷川岳、苗場山、高妻山、火打山、妙高山。群馬・長野・新潟の百名山が勢ぞろいで迎えてくれました。

山頂から南西

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その右側の展望です。手前左が景鶴山(けいづるやま)。左奥が火打山と妙高山、右に巻機山、正面右が平ヶ岳、右奥が越後三山。

山頂から南東

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今度は左側です。左奥が赤城山、右奥に武尊山、右端遠くに浅間山。

燧ケ岳から富士山

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赤城山の右上に肉眼でははっきりと雲の上に富士山を認めていました。赤城山右端のピークのさらに右上の雲の上に富士山が頭をだしています。

桧枝岐村の山人(やも-ど)料理

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イワナ、裁ちそばに、クロタケ、シロタケ、カノコタケなどのキノコづくし。

サンショウウオジェラート

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桧枝岐村の有名なスイーツ(?)です。サンショウウオの燻製がそびえたっておりアイスにも燻製の粉末が入っています。燻製は手足の印象が強烈、カリカリしていて苦みが身体によさそうです。アイスも粉末が「漢方のような大人の味」でした。桧枝岐村は藤原家と平氏と楠木氏の三氏族の落人の隠れ里として有名ですが、サンショウウオは貴重なタンパク源だったそうです。歴史に思いを馳せながらいただきました。

背景の建物は白幡史郎作品を展示している尾瀬写真館。また、役場前の民俗資料館では山人(やもーど)の生活などが紹介されています。

奥只見湖の紅葉

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関西から桧枝岐村に車で行くには関越自動車道小出インターから奥只見湖沿いを走ることとなります。11月初旬の奥只見湖は多くの観光客が遊覧船で紅葉を楽しんでいました。

妻有キナーレ

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十日町市は国宝火炎土器やへぎそばが有名ですが、越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)で3年に1度開催される「越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台、「大地の芸術祭の里」としても有名です。越後妻有里山現代美術館「キナーレ」は、京都駅や札幌ドームで知られる建築家・原広司氏の設計。アートの入り口にふさわしい素敵な空間です。

安宅の関

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北陸道の帰路に小松インターを降りて立ち寄りました。山伏に変装して東国へ落ち延びようとする義経一行を、関守の富樫左衛門は不審に思い引き留めます。しかし、機転を利かして(白紙の)勧進帳を読み上げ、さらに打擲してまでも主君を守ろうとする弁慶の知性と忠義心に胸を打たれ、富樫は関所の通行を許します。お馴染み「勧進帳」の名場面です。