白旗城跡
【写真1】
赤松円心ゆかりの山城へハイキングです。白旗城(しろはたじょう)は、赤穂郡上郡町の白旗山(標高440m)にあります。足利尊氏と共に建武政権に反旗を翻した赤松円心が、建武三年(1336)、新田義貞の軍勢を迎え討つために築きました。
堀切
写真1の左の白い橋からスタートして高い山の右下の峠まで、薄暗い谷の、岩がゴロゴロした結構きつい道でした。そこから高いピークまでの尾根道もかなりの急坂でその途中に堀切があります。山城の最終防衛ラインですね。
櫛橋丸
山上には、東西約560m、南北約400mの範囲に土塁や堀切などの遺構があり、南北朝及び室町時代の築城当時に近い形で残っています。ここが、写真1で一番高く見えているところで櫛橋丸という土塁です。木々の間から、千種川と登山口のある赤松の郷が見えます。
本丸
写真1の山上左の緑のところが本丸です。北側にスプリングエイトを遠望できます。赤松円心は「白旗城合戦」で、6万の新田勢をわずか2千の兵で50日間足止めし、九州の足利勢の東上を助けた功により、室町幕府の播磨守護職、後に備前・美作などの守護も兼ねます。1361年には、春王(足利義満)が南朝の攻撃のため京都からここへ避難。1441年の嘉吉の乱では幕府軍により落城しています。円心も義満も満祐もここにいたのですね。
上郡町郷土資料館
特別展「赤松氏のふるさとをゆく」が開催されていました。白旗城の麓からは赤松氏が築いた寺の基壇が発掘されています。また、赤松の郷を中心に青磁や白磁の破片が出土しています。県立歴史博物館と共同で赤松居館跡の本格発掘調査も始まるとのことでした。
東福寺の紅葉
今年の紅葉狩りは京都の東福寺でした。有名な構図ですね。臥雲橋から通天橋です。
通天橋から臥雲橋
今度は、通天橋から臥雲橋です。カエデは2000本だそうです。黄金色のカエデは三つ葉楓といって開山の聖一国師が13世紀に宋から持ち帰った唐楓とのことです。
東福寺塔頭 龍吟庵
本坊庫裏の奥から東福寺三名橋の一つ、偃月橋(えんげつきょう)を渡れば、龍吟庵です。東福寺第三世住、無関普門(大明国師)の住居跡で、11月のみ公開されています。方丈は、書院造に寝殿造風の名残もとどめている現存最古の室町時代初期の方丈建築で、国宝です。方丈を囲んで三方に重森三玲の手による枯山水の庭があります。
即宗院
龍吟庵のお隣にあります。お庭は、国宝「法然上人絵巻」に描かれている九条兼実の「月輪殿」庭園跡の再現です。室町時代に薩摩の島津氏久の京都菩提所となり、幕末には、西郷隆盛が僧月照と倒幕計画を話し合った場所です。庭のさらに奥の小高い丘に西郷隆盛建立の「薩摩藩士東征戦亡の碑」があります。来年の大河ドラマに登場するでしょうか?
庄司 紗矢香のチャイコフスキー
ザシンフォニーホールでのコンサート。ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団で牧神の午後への前奏曲、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲、チャイコフスキーの5番、というプログラム。庄司紗矢香はTVやYOUTUBEで聞いたとおり、音色と変幻自在の表現が素晴らしい。冒頭の10秒ほどでロシアの自然にひきこまれたようで、これほど泣けたのはプラハフィルのモルダウ以来です。1楽章でブラーボがかかり拍手が沸き起こったのも当然、予想以上の素晴らしい演奏でした。定期的に聞きに行きたいアーチストです。ゲルギエフのシンフォニーもこれまで聞いたチャイコフスキー5番の中で最高でした。ちなみに、この日の指揮棒はつまようじより長く、串カツの串くらいでしたよ。