燕温泉・黄金の湯より妙高山
日本百名山の50座目は妙高山です。いつものように金曜日の20時に出発、北陸道を走り妙高インターから燕温泉駐車場へ2時前に到着・仮眠して6時から登り始めました。北地獄谷コース登山口にある露天風呂付近から冠雪した妙高山が見えました。
妙高山山頂
二十歳のころ赤倉スキー場から妙高山を眺めましたが、当時はテント縦走が登山と考えていたので、ハイキングレベルの妙高山は眺める山でした。11月なのでアイゼン必要かもと思いつつ持参せず登ってみると雪道でした。10時に登頂、写真は北峰2446mです。最高点の南峰2454mには妙高大神という石仏があり、晴天に感謝し下山の無事をお願いしました。
奥秩父・富士・八ヶ岳
下山時の滑落のリスクを考えると気が重かったのですが、この日の眺望は最高でした。南側ですが、正面に富士、左には先日登った瑞牆山を含む奥秩父山系、右は八ヶ岳です。
黒姫・戸隠連山
東側は、手前に妙高カルデラの外輪山、中ほど左は黒姫山、右は戸隠山と高妻山、遠方に左から八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスです。
高妻山と北アルプス
高妻山の向こうに、北アルプスの穂高の吊り尾根、大キレット、槍ヶ岳が見えます。
北アルプス・後立山連峰
北東側は、外輪山の向こうに、同じく北アルプスの後立山連峰です。右から朝日岳、雪倉岳、白馬岳、唐松岳、五竜岳。
火打山と焼山
北側は、右から10月に登った火打山、それに影火打、焼山です。日本海もきれいです。 山頂の絶景を2時間楽しんで、12時に下山開始。登山靴のかかとを雪に蹴り込み、細心の注意をはらって降りました。14時半に無事下山。妙高大神に感謝。
燕温泉・黄金の湯
燕温泉には2か所の露天風呂がありますが、ここは北地獄谷コース入口にある黄金の湯。駐車場から徒歩5分ほど。駐車場も露天風呂も無料です。いい湯でした。
野尻湖ナウマンゾウ博物館
野尻湖ナウマンゾウ博物館に立ち寄りました。レトロな博物館でこじんまりしていますが、展示・解説はよくできています。4万年前にここで野尻湖人がナウマンゾウを狩猟していたそうです。ナウマンゾウの臼歯化石の本物に触れることができましたよ。
若冲の京都
京都市美術館の「若冲の京都」です。有名な「モザイク画」の「樹花鳥獣図屏風」は黒山の人だかりでした。西陣織下絵の手法である桝目描きを眼前に見て「奇想の画家」を実感しました。「果蔬涅槃図(かそうねはんず)」は、ユーモラスな作品と思っていたのですが、「山川草木悉皆仏性」の思想で描かれたと知ると温かい気持ちになりました。「百犬図(ひゃっけんず)」は応挙の仔犬とはまた違った味わい、義仲寺の「花卉図天井画」は、9月に現地でコロタイプを見ました。現状は色褪せていますが、鮮やかな色彩をイメージできました。
伊藤若冲展
東京の若冲展は4時間の行列であきらめましたが、コロタイプとはいえ実物そっくりの『動植綵絵』とこちらは正真正銘の『釈迦三尊図』が正しい配置で展示されているというので、相国寺の承天閣美術館を訪れました。
大盈若沖、其用不窮(老子)
大盈(たいえい)は沖(むな)しきが若く、その用は窮(きわ)まらず
本当に満ちている物は空っぽに見えて、その働きは枯れる事が無い。
若冲という名前のとおり、枯れる事のない、真摯な観察力、凄まじい集中力、あらゆる生命に仏性(尊厳)を感じとる禅の心が生んだ『動植綵絵』は本当に素晴らしい作品でした。