元越谷へ沢登り
久しぶりの沢登りです。鈴鹿山系、野洲川上流の元越谷。あだ名は「関西の赤木沢」(赤木沢は北アルプスにある黒部源流の沢で日本一美しいと言われています)。美しいナメ(花崗岩の緩やかな傾斜の一枚岩を流れるところ)とエメラルドグリーンの釜(池のようになったところ)が連続する美しい沢でした。滝をバックに沢登りスタイルは一人前にみえますが、この手前の釜のヘツリができず、事務長のTくんにザイル補助で引っ張り上げてもらっています。自力では行けないパラダイスへ連れて行ってくれて本当にありがとう。
中村雀右衛門襲名披露
7月3日大阪松竹座での襲名披露公演の初日、公演前に五代目中村雀右衛門のごあいさつ。お父さんが素晴らしい人間国宝だっただけにプレッシャーはいかほどかと思います。可愛い感じの芝雀さんから今後どのように進化されるのか楽しみです。与話情浮名横櫛(よはなさけうきなのよこぐし)、春日八郎の「お富さん」で有名ですね。雀右衛門のお富、仁左衛門の与三郎で、セリフ回しのテンポも小気味よく、きれいな舞台でした。
始皇帝と大兵馬俑
中之島の国立国際美術館で開催中の特別展です。中国最初の統一王朝「秦」の始皇帝陵に付属している兵馬俑は1974年に発見されました。その年、私は母に連れられて、宝塚で「虞美人(ぐびじん)」を鳳蘭の項羽、大原ますみの虞美人で観ています。その後、漫画「項羽と劉邦」(横山光輝)、文庫「十八史略」(陳舜臣)、そして中国テレビドラマの「項羽と劉邦 King’s War」などで壮大な歴史物語を楽しんできました。その時代の実物を手の届く距離感で体感できます。項羽が焼き払わなかったらもっときれいに残っていたでしょうか?
ダリ展
京都市美術館です。子供のころ、家にあった西洋近代美術全集をよく眺めました。ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、ルノワール、そしてダリ! 超絶のテクニックで描かれた写真のような造形物がちりばめられたシュールな夢の世界。異様に足の長い象。ザクロから魚、魚から虎、その下に横たわる裸婦。グニャリと曲がった時計。何を表現したいのかよくわからなかったのですが、「柔らかい時計」とも呼ばれる『記憶の固執』は溶けていくカマンベールチーズから着想を得たと画家自身が語っていた・・・なるほど。
ガラスの茶室 光庵
青蓮院の飛地境内である東山の将軍塚大日堂に「青龍殿」「大舞台」は2014年に落成しています。青龍殿には仏教絵画史の最高傑作の一つとして教科書にでてくる国宝「青不動明王二童子像」が安置されています。普段拝観できるのはお前立の模写です。大舞台には、京都・フィレンツェ姉妹都市提携50周年 特別展覧会「吉岡徳仁 ガラスの茶室 − 光庵」が展示されています。ダリもそうですが、思いつきそうだけど、誰も思いつかなかったことを「見える化」してくれる人は天才ですね。ずっと展示しておいてほしいです。