大阪中之島公園のバラ
大阪中之島公園のバラです。国立国際美術館で開催中の「クレオパトラとエジプトの王妃展」(12月27日まで)を鑑賞した後に立ち寄りました。バラは、約3,700株300種類程。見頃は、5月中旬~6月上旬と10月下旬~11月中旬とのことです。秋にもバラが咲くのですね。
琳派 京を彩る
長い行列でも話題になった京都国立博物館の「琳派 京を彩る」へ行ってきました。注目の「風神雷神図屏風」ですが、正面に俵屋宗達筆、右に尾形光琳筆(100年後に宗達を模写)、左に酒井抱一筆(さらに100年後に光琳を模写)の勢ぞろいは、やはり壮観でした。ほかに、宗達の下絵に光悦が書いた「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」、尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」など、ぜいたくな展覧会でした。
仙洞御所庭園
徳川2代将軍秀忠の時代、秀忠と江の娘、和子(かずこ→まさこ)が嫁いだのが後水尾天皇。幕府に抗議して上皇となり、その上皇の御殿が仙洞御所です。幕府の命で小堀遠州が武家風の庭を造りますが、後水尾が変更したとか。洲浜は海浜の表現で、この丸い石を、小田原藩主が、領民に石一つにつき、米一升で集めさせたことから「小田原の一升石」とも言うそうです。
光琳が硯箱に表現した「八ツ橋」が正面に見えます。在原業平が三河の国の八ツ橋の傍に咲いていたかきつばたにちなんで歌を詠んだ伊勢物語の心です。
からころも きつつなれにし つましあれば
はるばるきぬる たびをしぞおもふ
南禅寺金地院 鶴亀の庭
金地院は南禅寺の塔頭の一つ。知る人ぞ知る名刹です。小堀遠州作庭の枯山水庭園は名勝に指定されています。右に鶴島、左に亀島、鶴亀は互いに見つめあっています。ここからは、特別拝観です。方丈の奥の建物、手前の部屋の襖絵が長谷川等伯の「猿猴捉月図」、「老松」です。手の届く距離で拝見できました。建物の反対側に遠州による茶室の八窓席。ここも、にじり口から拝見できます。大徳寺孤篷庵、曼殊院の茶室と共に京都三名席の1つに数えられています。
泉屋博古館
泉屋博古館(せんおくはくこかん)の名前は、江戸時代の住友家の屋号「泉屋」と、中国の宋時代に皇帝の命により編集された青銅器図録「博古図録」からとっている。住友家の美術コレクション、特に中国古代青銅器が有名です。近くには野村證券の創立者、野村徳庵の日本美術コレクションを所蔵する野村美術館もあります。
法然院の山門
法然院は、法然上人ゆかりの地に江戸時代に建てられた山寺です。哲学の道よりさらに東へ上がった山中にあり、多くの文人や学者によって、その閑寂さを愛されました。境内には河上肇や谷崎潤一郎の墓があります。重要文化財の狩野光信の襖絵は、春と秋に1週間ほど公開されています。花見はにぎやかなのもいいですが、紅葉は静かに味わいたいと私は思います。