血圧の薬、飲まなあかんの?

いや、ほんま。血圧の薬って、飲まんとあかんのでしょうか? 飲まないといけないとか、飲まなくてもいいとか、誰が、決めるのでしょうか? たいていはお医者さんが「決める」のですが、医者にも気の強いのと弱いのがいます。遠慮気味に「そろそろ飲み始めたほうが、よろしいようで・・・」と落語家のような医者もいれば、「こりゃ、あかん。飲みなさい。」と問答無用の医者もいますよね。さてと、本題にはいりますよ。

東雲診療所では、高血圧と思われる患者さんには、フォルムという検査を受けていただきます。血管の「硬さ」がわかる検査です。3分間寝ころぶだけ、ちょっと手首と足首がしまりますが、リラックスして受けていただければ心配ありません。この検査でPWV(脈波伝導速度)という値が1600以上なら、血管が硬い=動脈硬化あり、と判断して、強く薬をおすすめしています。どうしても、薬に頼らず、食事と運動で下げたいという患者さんには、頸動脈エコーという検査もおすすめします。これは血管がサラサラかドロドロかエコーで観察する検査です。これで、サラサラならば、薬なしで経過観察しても良いとお話しています。ドロドロならば、落語家医者から問答無用医者に変身します。「こりゃ、あかん。飲みなさい。」「センセ、そうでっか、しゃーないなあー」

飲むべきか、飲まざるべきか、さまよえる子羊のあなたも、煩悩に悩むあなたも、診療所にきてください。いっしょに考えましょう。

(事前に予約が必要な検査がありますので詳しくはお問い合わせ下さい)