あいさつ
東日本大震災および原発震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
神戸の皆さん、ご親戚やお友達はご無事でしたか? 阪神大震災のとき、「頑張ってください。」と言われて「これ以上頑張れない。」と苦痛に感じたのを思い出します。家族や財産や人生設計を失った被災者が、そろそろ心身ともに一旦ゆっくりと休憩できないものかと胸が痛みます。
皆様には、募金活動へのご協力に御礼申しあげるとともに、引き続き「定期募金」へのご協力も是非お願いいたします。募金は支えあいの心を伝える大切な手段ではありますが、医職住(医療・職業・住居)の復興のためには、個人財産への保障をはじめ、圧倒的な税金投入が絶対に必要です。私たちが全壊でも30万円しかもらえなかったことでなめた辛酸を津波と原発の被災者に再び味あわせてはなりません。
放射能汚染による避難区域の拡大、原発周辺の農漁業者の廃業、工場の撤退、低線量被曝・内部被曝問題の顕在化など、「被災者・被曝者」が飛躍的に増大することを覚悟しなければなりません。原発震災は完全な人災です。「運が悪かった」で見捨てられることを許してはいけません。特に、原発周辺の妊婦と乳幼児の被曝、被災原発の現場で悪化を食い止めようと奮闘している労働者の被曝が心配です。ろっこう医療生協は、微力ではありますが、福島と三陸へのお手伝いを始めています。皆様の応援をお願いいたします。