笹平のリンドウと雨飾山

100名山46座目は雨飾山です。北陸道を糸魚川インターでおりて雨飾高原キャンプ場駐車場に深夜2時に到着し仮眠しました。5時半に登山を開始し、8時に笹平につきました。笹平までの最後の登りはかなりの急斜面でした。

笹平から焼山と火打山

ふりかえると妙高方面に焼山と火打山が見えます。焼山には噴煙がたなびいています。たびたび噴火するので縦走路を歩く登山者は減ったようです。右側の火打山は100名山であるとともに紅葉も有名で、10月に長野県側から登るつもりです。

雨飾山から糸魚川と日本海

笹平から30分で山頂に到着。双耳峰である西峰の向こうに糸魚川市街と日本海が見えています。天然記念物に指定されている翡翠は糸魚川支流の姫川産で川では採取禁止ですが、海に流れ出たものは自由に拾えます。糸魚川の左側が、その「翡翠海岸」です。

雨飾山山頂

雨飾山1983m山頂です。後ろの山は、北アルプスの白馬岳です。学生のときに、栂池から登り、後立山連峰を唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳へと縦走しました。元気でした。今はできません。

雨飾高原露天風呂

登山後の温泉は格別です。小谷(おたり)温泉の中でも野趣あふれる雨飾高原露天風呂に立ち寄りました。先客が出ると貸し切り露天に、ブナ林の中で森林浴もできました。アブがいなければ最高だったのですが・・・。

純米吟醸「雨飾山」

道の駅小谷で私を呼んでいるお酒があったので買いました。小谷の棚田でとれた酒米と雨飾山の清水で小谷杜氏が醸しましたと説明がありました。こういうお酒にハズレはありません。真面目な仕事ぶりが想像できる良いお酒でした。この道の駅の食堂メニューもスローフードで魅力的でしたが、丁度満腹の時間で食べられず残念でした。

義仲寺

滋賀県は膳所の義仲寺です。木曽義仲の墓に並んで芭蕉のお墓があるというので以前から気になっていました。若冲の天井画や巴御前のお墓もありました。芭蕉は伊賀上野の出身で江戸深川での暮らしも長かったのですが、晩年は近江で過ごしています。芭蕉の近江や義仲への思いは、今の私たちが滋賀県や義仲に抱くイメージとは違うのですね。義仲寺境内に芭蕉の弟子が師匠のために建てた無名庵が再建かもしれませんが今も義仲の墓の東どなりに建っていました。無名庵の中で東向きに座れば義仲のお墓と背中あわせですね。

     木曽殿と背中合わせの寒さかな   又玄
     行く春を近江の人と惜しみけり   芭蕉

大津市歴史博物館

本年、関西での「発掘された日本列島展」は大津市歴史博物館で開催されました。この博物館は常設展示の近江八景や戦国時代解説のコーナーが秀逸です。別室での「発掘された日本列島展」では、奇しくも糸魚川の縄文中期(4500年前)の興味深い文様の土器、広島の甲立(こうたち)古墳(4世紀)の立派な家形埴輪、大河ドラマと良いタイミングで、伏見城出土の秀吉好みの金箔瓦、などが目をひきました。