八甲田山BC(バックカントリー)ツアー

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自然の山でスキーやスノーボードを楽しむバックカントリー(BC)ツアーの聖地、青森県の八甲田山にやってきました。八甲田ロープウェイの山上駅からスキーをかついで10分ほど登ると田茂萢(たもやち)岳の山頂部です。左から、赤倉岳、井戸岳、大岳です。

八甲田大岳

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ロープウェイ山上駅から四方八方へのツアーコースがあるのが八甲田の魅力です。正面の大岳(1,585m)が八甲田の最高峰です。左の井戸岳との鞍部まで、歩いたり滑ったり。峠の手前からはスキーにシール(滑り止め)を貼って登ります。

高田大岳

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鞍部から井戸岳の東面をトラバース気味に登って、ここでシールを剥がしてザックに収納します。右正面は高田大岳(1,552m)。左下方の箒場岱(ほうきばたい)まで滑り降ります。ブラタモリ風に言うと八甲田カルデラの中心部へ滑り降りるコースです。

箒場岱(ほうきばたい)ルート

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この日は降雨後の重たい雪でしたが、自然の斜面を滑り降りるのは最高です。ツアーのガイドさんたちは高いスキルをもち、シールの使い方や、歩き方を丁寧に指導してくれますし、的確なルートファインディングで安心・安全・快適なツアーでした。

雪中行軍遭難記念像

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明治35年(1902年)の青森歩兵連隊雪中行軍での遭難事件は新田次郎が小説にし、映画化されたので私も知っていました。一大隊220名中、生還者は11名。救援要請のため山を下った隊員たちも猛吹雪の中、次々と倒れましたが、銅像の後藤伍長は仮死状態で屹立し、捜索隊により発見され、11名救助の道を開きました。

谷地温泉

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八甲田は温泉の宝庫です。有名な酸ヶ湯のほかにも。谷地温泉、蔦温泉、城ヶ倉温泉などが周回道路沿いに並んでいます。ヒバ造りの足元湧出の浴槽は秘湯の情緒たっぷりでした。

弘前城

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お濠が花びらで埋め尽くされる花筏を期待していきましたが、今年は桜の開花が早く、花筏は終わっていました。天守は1811年の再建ですが、重要文化財。現在、石垣修理のために70m移動した状態でした。天守とシダレザクラの間に岩木山が見えます。

猪型土製品

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弘前公園内にある弘前市立博物館の常設展示は考古学や津軽氏による藩政など充実していました。弘前市内の十腰内2遺跡から出土した縄文時代後期(約4,000年前)の猪型土製品は愛称「いのっち」、重要文化財です。縄文時代には多くのアーティストがいたのですね。

ねぷた村

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弘前公園に隣接する観光施設「津軽藩ねぷた村」。弘前はねぷたで形が扇型です。祭り囃子の体験や津軽三味線の実演のほか、工房では津軽塗、津軽こぎん刺し、弘前こけし(津軽系)など、職人さんの制作を見学できて作品を購入できます。

青森県立美術館

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弘前出身の奈良美智(ならよしとも)の「あおもり犬」に久しぶりのご対面です。アレコホールにはシャガールのバレエ「アレコ」のための巨大背景画4作品が4面に展示され夢の空間でした。また、成田亨のウルトラマンやエレキングの原画も私世代にはたまりません。

棟方志功記念館

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棟方志功の胸像の奥には、代表作の「花矢の柵(さく))や「鷺畷(さぎなわて)の柵」などが展示されていました。版画でなく「板画」は木の魂を生み出し、板の声を聞く。「柵」は巡礼者が首に下げる廻札で作品に念願をかける。昔、観覧した時には気づきませんでした。

小牧野遺跡

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縄文後期(約4,000年前)の大規模な環状列石を主体とする遺跡です。北側に青森市街を眺められる丘陵にあります。環状列石は北東北から南北海道に分布しており、死者を弔ったり、祭りを行う特別な場所だったそうです。秋田県の大湯環状列石は有名ですね。

岩木山

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日本百名山の岩木山は青森県の最高峰です。桜と岩木山、りんごの花と岩木山、そして菜の花と岩木山、津軽富士と称えられるのも最もな美しい山です。2019年4月に登っています。

木造(きづくり)駅

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つがる市木造の亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶が駅舎のモニュメントになっています。

土偶の謎について注目の学説は縄文人の食べ物の精霊説。ハート形土偶はオニグルミ、中空土偶はシバグリ、縄文のビーナスはトチノミ、遮光器土偶はサトイモの精霊。ナルホド?

立佞武多(たちねぶた)の館

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津軽五所川原のねぶたは高さが特徴でしたが、電線の普及とともにすたれてしまいましたが、96年に有志の人々が22mの巨大ねぶたを復元。98年、立佞武多と命名して、以降毎年8月4~8日に開催。3基のねぶたを収納する館は高さ38m、6階建てで圧巻です。

国宝合掌土偶

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八戸の是川縄文館はちょうど開館10周年でした。合掌土偶は縄文後期の風張1遺跡から平成9年に出土、約3,600年前の制作と考えられています。是川中居遺跡出土の漆塗りの櫛、注口土器、弓などの工芸品は今も美しい光沢を放っています。今回訪問見学した是川遺跡、三内丸山遺跡、小牧野遺跡などが「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産登録の見通しとなりました。土偶ブームや環状列石ブームが起こりそうで楽しみですね。

八戸市博物館

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博物館は国史跡「根城(ねじょう)」に隣接しており、正面には南北朝時代の武将、清和源氏、南部師行(なんぶもろゆき)の銅像が立っています。山梨県南部町からやってきた師行がここに城を築いたのは建武元年(1334年)、南朝の根本となる城、が根城の名前の由来です。根城は公園として整備されており、安土桃山時代の館が再現されています。

櫛引八幡宮の国宝の鎧

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南部家初代光行が1222年に社殿を造営、以降、南部一之宮として尊崇されています。特筆すべきは国宝の2両の鎧で、赤糸縅(おどし)鎧は鎌倉時代末期の作で春日大社の鎧とともに現存甲冑の双璧とされています。また、白糸縅鎧は南朝の後村上天皇からの拝領品です。細工が素晴らしく見入ってしまいました。合掌土偶とともに八戸市が誇る国宝3点でした。