アマミノクロウサギ(子供)

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兎年なので、奄美大島へアマミノクロウサギを見にいきました。耳や足が短い原始的なウサギで特別天然記念物です。特別天然記念物は、鳥類ではトキ、コウノトリ、タンチョウ、雷鳥等々。動物では、カワウソ(絶滅)、カモシカ、イリオモテヤマネコ、アマミノクロウサギの4種類です。1月2日の午前5時5分、奄美市住用町の三太郎林道で撮影しました。

夜間の野生動物観察ルール

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奄美大島には夜間の野生動物観察ルールがあります。夜間30分毎に枠がありWEBで予約し、時速10km以下で走ります。この道路はトンネル完成により自動車の通行が皆無となり、幹線から林道に名称が変更され、道路の山間部がウサギのエサ場となったようです。

林道のアマミノクロウサギ

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 旅行初日の21時半に行くと、他の車も多く、90分で8匹のウサギで、うまく撮影できませんでした。そこで翌日は午前3時に起床して4時から林道を走ると30匹前後のウサギを見かけ、冒頭の子供ウサギや、逃げ足の速いオトナのウサギも撮影できました。

マングローブ林

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 奄美大島の中央部、住用(すみよう)のマングローブ原生林です。カヌーでのツアーもありますが、汽水域なので波は穏やかですし、はじめてでも簡単に漕げるので、フリープランで行きました。西表島の仲間川河口に次いで国内2番目の広さとのことです。

高知山展望台

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 南部の瀬戸内町中心部から15分ほどで駐車場、そこから5分ほど歩くと展望台です。眼下にはヒカゲヘゴはじめ亜熱帯の木々に覆われる山々、大島海峡の向こうに加計呂麻島の絶景です。瀬戸内町はクロマグロ養殖日本一の町、湾内には養殖いかだが見えます。

宮古崎

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 大島中央部の東シナ海に突き出た岬で、大河ドラマ「西郷どん」オープニングのロケ地です。駐車場から20分ほど歩くと、腰丈ほどのリュウキュウチクが群生しており、高床式の群倉(ボレグラ)の屋根に使われていたそうです。沖にはトカラ列島が見えました。

雲霧林の湯湾(ゆわん)岳登山道

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 奄美大島、徳之島、沖縄北部、西表島は2021年7月に世界遺産に登録されました。湯湾岳を中心とした山岳エリアが世界自然遺産登録地域です。登山口への道路の終盤は1車線の狭路ですが、駐車場は広々しています。駐車場から山頂までは木道を15分。亜熱帯の雲霧林の中を木道の階段が続いていました。

湯湾岳山頂

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 標高694m、奄美群島の最高峰です。山頂部は小さな広場で、奄美大島の開祖、シニレク、アマミコの墓や、できたばかりの展望台があります。展望台に登ると、北側には、世界遺産登録地域で国立公園特別保護地区の雲霧林の森、その向こうに東シナ海が拡がります。

大浜海岸

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 海洋展示館(水族館)やタラソ奄美のある観光地で、サンゴが砕けてできた白砂の浜とエメラルドグリーンの海が美しい海岸です。サンゴのかけらや美しい貝を拾うことができ、日本の渚百選に選ばれています。

ルリカケス

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 国の天然記念物で、奄美大島、加計呂麻島、請島のみに分布します。鹿児島県の県鳥でもあります。赤と青の美しい羽色の鳥で、帽子の羽飾りの材料として乱獲された時期もありましたが、保護で個体数を回復し、大浜海岸や市街地の奄美市博物館前でも見かけました。

西郷南洲流謫(るたく)跡

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 安政の大獄で幕府から捕縛命令が出た西郷は、薩摩藩により奄美大島での潜伏生活を命じられます。愛加那を妻に迎え、菊次郎(後の京都市長)が生まれたので、西郷は新居を建てました。しかし、薩摩藩から召喚状が届き、西郷のこの家での生活は2か月でした。

大島紬村 泥染

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 大島紬村には織元製造工場が併設され全生産工程を約30分で見学できます。染色は、テーチ木(車輪梅)で80回、鉄分を含む赤土の泥田で5回、白い絹糸が黒く染まります。「しめばた」「すり込み染色」「機織り」など多くの工程があり、着物ができあがるまでには半年から1年を要し、高価なものは100万円以上の値がつきます。泥染めの歴史は古く、正倉院文書に「南方から赤褐色の着物が献上」とあり、大島紬と考えられているようです。

田中一村(いっそん)美術館

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 栃木出身で、南画の神童と注目されるも、日本画に転向。新しい絵画へ挑戦しますが画壇では認められません。50歳で奄美大島に移住し、大島紬の染色工として働き、お金を貯めては絵を描き、また働き、また描き。晩年、亜熱帯の植物や鳥を美しいポスターのように描く境地にたどり着きます。美術館は奄美の海をイメージした水面上に群倉(ボレグラ)を模した展示棟が連なる美しい建物です。存命中には世にでなかった一村の傑作が並びます。

郷土食「鶏飯」

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 薩摩藩の代官にふるまったのが始まりという郷土食。ご飯に、鶏のささみ、錦糸卵、しいたけ、パパイヤ漬け、などの具をのせ、地鶏ガラのスープをかけていただきます。農水省の郷土料理百選では山形県の芋煮とほぼ同票の2位、納得のおいしさでした。

新春能

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 大阪の大槻能楽堂、1月4日の新春能。演目は、観世喜正の「翁」、野村萬斎の三番叟、野村万作の「財宝」、梅若桜雪の「鶴亀」でした。テレビでおなじみの野村萬斎の三番叟は期待通りの気迫あふれる舞でした。お父さんの万作さんの「財宝」は、終始、面(おもて)をつけている演目で、お顔を拝むことができず、そこだけ、少し残念ではありました