万座温泉の登山口

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長野県名川町の道の駅で車中泊し、翌朝、鳥居峠をこえ万座ハイウェイを走って万座しぜん情報館前の駐車場へ。すでに10台ほど駐車しており、みんな次々と登り始めていました。赤いコーンは登山装備のない観光客への注意喚起と思っていたのですが・・・。

白根探勝歩道(登山道)

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「YAMAP」から登山地図をダウンロードすると火山ガスのため登山道立ち入り禁止と表示されています。先行者も大勢いますし、ガスのたまっていそうな窪地に入らなければ大丈夫と9時前から登りますが、立ち枯れは火山ガスのせいかと不安になります。

遊歩道最高地点

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1時間40分で東側、草津側からの遊歩道の終点まで登ってきました。天気予報は晴れですがガスに包まれています。ここから800mほど草津側の鏡池が本白根山の火口であり、2018年1月に約3000年ぶりに噴火したところです。

本白根山(草津白根山)

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一瞬ガスが晴れて左奥にわずかに山頂が見えました。地図ではここから山頂までは登山道の記載がありませんが、冬は雪のおかげで登れるので多くの登山者がこのルートで登っています。夏道がないのは山頂付近も火山ガス噴出の危険があるためと後で知りました。

本白根山山頂

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10分ほどで山頂に到着、本白根山2,171m、日本百名山96座目です。噴火警戒レベルは1で今回のルートは火口から500m以上離れており、登山可能と考えて登りましたが、この登山道及び山頂付近は火山ガス発生による立ち入り禁止でした。多くの登山者でにぎわっていましたが、万が一の場合は自己責任となります・・・。

山頂部から「から釜」

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左側は「から釜」または「六里ヶ原」と記載があり、古い火口の一つです。写真正面奥(南方向)には浅間山や富士山が見えるようですが、残念ながら晴れることはありませんでした。

万座温泉

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登山後の立ち寄り湯は最高です。通年自家用車で行ける日本最高所(1800m)の温泉、かつ、硫黄成分の含有量は日本有数で、写真のような素晴らしい濁り湯でした。ガスで見えませんが眼下は万座スキー場で「私をスキーに連れてって」の撮影地です。

渋温泉の金具屋

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万座から渋への道路はまだ冬季通行止めでした。再び万座ハイウェイを降り、嬬恋から菅平経由で到着しました。この旅館は先祖が金具屋だったそうで、登録有形文化財の木造4層の「斉月楼」は昭和11年の建築。千と千尋の神隠しの油屋のモデルの一つとされています。

高遠城址の桜

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帰路、高遠を訪問しました。本丸と二ノ丸にかかるこの橋は「桜雲橋」、橋のたもとには「天下第一の桜」の碑がたっています。歴史博物館では、織田軍と戦いここで切腹した武田勝頼の異母弟、仁科五郎盛信や江戸時代の名君、保科正之の事績が紹介されていました。

伯母子岳

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紀伊半島の中央、日本200名山、伯母子岳です。高野龍神スカイラインの護摩壇山北側から奥千丈林道に入って登山口へ。そこからハイキング道を2時間で到着です。山頂東側の伯母子峠を南北に通る小道は高野山から熊野への熊野古道・小辺路で世界遺産です。

奥千丈林道からの登山道

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登山道と言っても、ミズナラやブナの低木に包まれた稜線の散歩道です。東には大峰山脈、南に果無山脈、西に護摩壇山、北に高野山周辺の山々と360度の展望です。山頂からかなり戻ってきました。振り返った方角は東側で、右奥は大峰山脈です。

高野山の中門と根本大塔

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帰路、高野山を参詣しました。再建された中門と右奥に根本大塔です。霊宝館では、快慶の四天王立像や国宝中尊寺経などを拝見しました。本年が開館100周年だそうで、これから運慶の八大童子立像や空海の聾瞽指帰(ろうこしいき)などが11月まで展示されます。

中原中也記念館

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湯田温泉の生家跡にある中原中也記念館です。「汚れつちまった悲しみに今日も小雪のふりかかる」は誰しも教科書で学んだことでしょう。テーマ展示「君に会いたい」では、小林秀夫や大岡昇平などとの交流やエピソードを通して彼の人物像がよくわかりました。

国宝瑠璃光寺五重塔

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百済聖明王を祖とする大内義弘は南北朝合体や山名氏を標的とした明徳の乱で活躍しますが、次に義満の標的にされ応永の乱で戦死します。義弘の菩提を弔うために弟の盛見(もりはる)が建立しました。法隆寺、醍醐寺の五重塔とともに日本三名塔とされています。

常栄寺雪舟庭

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2020年は画聖・雪舟の生誕600年でした。大内氏の庇護のもと、雪舟は、破墨山水図、天橋立図、四季山水図などをこの地で描きました。雪舟の山水画を彷彿とさせるこの庭は中央に池泉、南に枯山水を配置し、石組は、富嶽、廬山、五台山などをなぞらえているそうです。室町時代の庭の最高傑作とされています。

山頭火ふるさと館

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防府は種田山頭火の故郷です。「てふてふひらひらいらかをこえた」永平寺の高い甍を越えていく蝶の力強さに感動して詠んだ句とのことです。「分け入っても分け入っても青い山」「どうしようもない私が歩いている」 どうしようもない前半生と傑作を繰り出した漂泊の後半生と小さい展示館ですが山頭火に浸れる展示館でした。

元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)

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アメリカの放送局「CNN」が選んだ「日本でもっとも美しい場所34選(Japan’s 34 most beautiful places)」に選ばれ、一躍有名になった山口県長門市の観光スポットです。私設の神社とのことですが、ここに123基の鳥居を並べたのは神のお告げでしょうか?

金子みすゞ記念館

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長門市仙崎に再建された生家(金子文英堂)と奥に展示室のある本館があります。「青いお空の底深く」(星とたんぽぽ)、子どもに科学の心を説く素晴らしい詩です。遺稿手帳にきれいに清書された(私と鳥と鈴と)のプリントはがきがあったのでおみやげに買いました。

青海島(おおみじま)

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東山魁夷画伯の唐招提寺の襖絵「濤声」が眼前に現れました。自然研究路は1900mにわたり、随所に植物群落や名勝についての解説板があります。9000万年前の巨大カルデラ底の噴出物が長い年月を経て数千m隆起した壮大な日本列島の物語の絶景が拡がっています。

須佐ホルンフェルス

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長門から萩を通って須佐へ。白と黒の縞模様の畳岩は、海底に堆積した砂岩と泥岩。背後にそびえる高山(こうやま)は、堆積層を貫いて上昇した釣鐘状のマグマ(斑れい岩体)、その熱で変性した岩がホルンフェルス(黒雲母)です。2000~1500万年前の日本海形成時の堆積作用や海底で起こった火成活動を体感できます。日本の地質百選に選定されています。