八方池と白馬連峰
梓川SAで仮眠して早朝に八方尾根の黒菱駐車場に到着。7時からリフトが動きますが、早朝の青空を期待して6時に登りはじめ9時前に八方池に着きました。残念ながら曇り空・・・。紅葉にも少し早かったようです。
八方池に映る白馬連峰
池へ降りて風がやむ一瞬を待ちます。右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の白馬三山、正面から左は天狗の頭を頂点とする長い稜線で一番左が天狗の大下り。水鏡に映る白馬連峰が撮れました。
八方池から不帰の嶮(かえらずのけん)
八方池の少し南側から山頂方向です。天狗の大下りの左は不帰の嶮(かえらずのけん)、一番左に見えているのが唐松岳山頂です。学生のとき、栂池から針ノ木までテント泊で縦走したときにあの稜線を右から左へと歩いています。
五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ケ岳
八方尾根の名前の由来は、四方八方を望めるからとか、尾根がたくさんあるからとか諸説ありますが、どちらを向いても良い眺めです。東側には右から五竜岳、双耳峰の鹿島槍ヶ岳、爺ケ岳が見えます。
長野県信濃美術館 東山魁夷館
下山後は小川村で信州そばとおやきの昼食をいただき、善光寺を参拝して、長野県信濃美術館の東山魁夷館へやってきました。開館30周年記念展で初期の作品が紹介されていました。15歳で描いた自画像が凄すぎます。
池畔に白い馬がたたずむ代表作「緑響く」も鑑賞しました。「御射鹿池(みしゃかいけ)に佇んでいるとモーツァルトのピアノ協奏曲イ長調の第2楽章の旋律が流れ、白い馬の幻想が浮かんだ」と解説にありました。
日本スキー発祥の地
上越高田の日本スキー発祥記念館を訪問しました。明治44年、この地を訪れたオーストリア・ハンガリー帝国のレルヒ少佐は第13師団の将校14名に1本杖スキーを指導しました。師団長の長岡中将は民間へのスキー普及にも尽力し、競技大会やスキー板制作は高田から全国へ広がりました。右奥の白い建物が記念館です。
嵐山の鹿音院
渡月橋の南東、閑静な住宅街にある足利義満創建の古刹です。枯山水庭園の借景は嵐山、左は舎利殿で源実朝招来の仏牙舎利が、右の本堂には運慶作の釈迦如来のほか、開基の義満像、開山の春屋妙葩像がまつられています。また客殿の扁額「鹿音院」は義満筆です。
福田美術館から渡月橋
昨年10月に嵐山にオープンした福田美術館の「大観と春草」展を観てきました。おおらかな大観の作品群、薄紅や淡緑のグラデーションが美しい宝石のような春草の作品群、素晴らしい日本画を堪能しました。渡月橋の見えるカフェもおすすめです。
京都市京セラ美術館
開館記念展「京都の美術250年の夢」、円山応挙の藤花図屏風、上村松園の娘、北大路魯山人の篆刻、など京都が誇る作品が並んでいました。正面を掘り下げたカフェやミュージアムショップのあるガラスリボンや東側の小川治兵衛の庭園も新鮮でした。
皇室の名宝
京都国立博物館では「皇室の名宝」展が開催中、三の丸尚蔵館の至宝が京都に来ています。王義之の喪乱帖、蒙古襲来絵詞、春日権現験記絵巻、それに伊藤若冲の動植綵絵は4面。4面の中の老松白鳳図は若冲の代表作で、裏彩色技法による純白と黄金色の白鳳の羽の美しさは想像以上でした。
興福寺南円堂
北円堂の無著世親など運慶諸仏は春秋に2週間ほど公開されますが、南円堂は年に1回、10月17日だけの開扉です。国宝不空羂索観音菩薩坐像は3mを超す大きな仏像で運慶の父、康慶一門が1189年に造像した傑作です。周囲にはすべて国宝の、力強い四天王立像、生きているかのようなリアルな法相六祖坐像、素晴らしい仏教芸術の空間でした。
地下の正倉院展
平城宮跡資料館の秋季特別展は長屋王家木簡です。奈良そごう建設予定地である平城宮南西から昭和61年に出土しました。3万5000点の木簡の中から「長屋親王宮」と記された木簡など1669点がこの3月、重要文化財に指定されました。奈良時代の上級貴族の日常生活を窺い知ることができる貴重な文字資料を興味深く見学しました。
入江泰吉記念奈良市写真美術館
入江泰吉は奈良の仏像や大和路の写真で有名です。子供が小さいころ、彼の写真に誘われて山の辺の道へよく行きました。檜原神社や長岳寺付近には犬養孝書の万葉歌碑があり、万葉の世界に浸れます。今回の「万葉大和路」は写真に万葉集の歌が添えられており、好きな人にはたまらない展示になっています。