氷ノ山(ひょうのせん)山頂

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氷ノ山(1,510m)は兵庫県の最高峰です。養父市大屋から瀞川氷ノ山林道を使って、大段ケ平(おおだんがなる)から登りました。標高差は450mほどで、氷ノ山への最短コースです。山頂小屋の左に鉢伏山とスキー場が見えます。

氷ノ山から三の丸

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南側の三の丸方面はなだらかな斜面が拡がっていて、冬に山スキーの人が多いのもうなずけます。新田次郎の小説「孤高の人」のモデル、「単独行」で有名な浜坂町出身の登山家、加藤文太郎が愛した山並みです。

登山道から扇ノ山(おうぎのせん)

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湯村温泉の先から地図ソフトの案内で入った林道が最悪、何とか通過して「水とのふれあい広場」という駐車場に到着しました。駐車場そばの河合谷登山口からの登山道はよく整備されていますが、GWでも雪が残っていました。

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扇ノ山は、兵庫県と鳥取県にまたがる山で、標高1,309.9m。最終噴火約10万年前の火山で、山麓に湯村温泉や岩井温泉があるのは、地下のマグマのおかげなのですね。山頂にはきれいな避難小屋がありました。

扇ノ山から氷ノ山

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南側には、氷ノ山から三の丸への稜線が見えています。広大な自然林は、ブナやミズナラやカエデ類で、ツキノワグマ、ヤマネ、イヌワシ、クマタカ、などが生息、昆虫ではギフチョウ、オオムラサキなどが見られるそうです。

扇ノ山から大山

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西側は大山や湖山池、鳥取市街、日本海もながめることができました。

上山高原のワラビ

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 山頂部はなだらかで周囲には、畑ヶ平、河合谷高原、上山高原などの溶岩台地が拡がっています。帰りのドライブはきちんと管理された上山高原を通る林道で下降、高原はちょうどワラビの時期でした。

笠形山

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 笠形山(かさがたやま939.4m)は、別名播磨富士。神河町と多可町との境にあり、地図で見ると兵庫県の真ん中です。上牛尾という美しい集落の登山口から時計回りに周回しました。中腹の笠形神社のスギは昭和の姫路城修理で心柱に使われたそうです。

金山城跡(きんざんじょうあと)

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 篠山と柏原の境、鐘ケ坂峠を見下ろす金山城は、標高537メートルの山頂に明智光秀が築いた山城です。ふもとの駐車場から50分ほどです。北側に赤井氏の黒井城、南側に篠山市街と波多野氏の八上城を望むことができます。

加西市の小谷城跡(こだにじょうあと)

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このあたりは室町から戦国時代、赤松氏の領地で、小谷城は嘉吉の乱で足利義教を討った赤松満祐の弟の赤松直操(なおもち)の居城でした。赤松一族は山名氏などの幕府軍に討たれて自害、播磨・美作・備前は山名氏領となります。

北条の五百羅漢

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北条石仏(五百羅漢)のある羅漢寺は江戸時代には酒見寺の伽藍内であり、天正年間の兵火で焼失した酒見寺を慶長年間(1596年 – 1615年)に復興したときの制作と考えられているようです。五百羅漢は仏陀に常に付き添った500人の弟子ですが、戦乱や疫病で亡くなった人々への供養にも思えます。

置塩城址

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 姫路市夢前町の置塩山(370m)にある山城で国の史跡に指定されています。後南朝勢力から神璽を奪還した功で赤松氏の再興を認められた赤松政則の築城で、応仁の乱では旧領をめぐって山名氏と争い、三国守護に返り咲いています。山上には本丸、二の丸など多くの曲輪が点在し、播磨灘が望めました。

奥播磨の下村酒造

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 下村酒造の正規取扱店であるK酒店で奥播磨を教えていただいて20年、一度訪問したいと思っていました。明治17年創業より伝わる家訓「手作りに秀でる技はなし」「うまい酒には人を感動させる力があると信じ」とHPにあります。

私は奥播磨よりうまい酒を知りません。

兵庫陶芸美術館

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 今田町で開催中の「The 備前 ―土と炎から生まれる造形美―」を鑑賞しました。「窯変(ようへん)」「緋襷(ひだすき)」「牡丹餅(ぼたもち)」など、焼成で生まれた景色等について解説があり、藤原啓、山本陶秀など人間国宝の優品が並んでいます。現代の備前焼では、伊勢﨑創さんの「四方水指」が素敵でした。