栂池(つがいけ)中ノ原より白馬乗鞍岳と後立山連峰

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栂池ロープウェイから白馬乗鞍岳(はくばのりくらだけ)

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20時に神戸を出発、栂池第2駐車場で仮眠して8時半にゴンドラに乗車、さらにロープウェイを乗り継いで山上駅に向かいます。駅の左側は初夏には高山植物が咲き乱れる栂池自然園。今日は正面左奥の白馬乗鞍岳を目指します。

ロープウェイ山上駅

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みなさん、準備をしています。ほぼ全員が、自然の斜面を滑ることを目的としているBC(バックカントリー)の人たち。私は山スキーで山頂を目指すのですが、やることはいっしょです。スキーにシール(すべり止め)を貼って出発です。

白馬三山(しろうまさんざん)

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標高2204mの天狗原に向かって夏道と同じ尾根の標高差350mを登ります。尾根上に出ると中央に白馬岳、左へ杓子岳、鑓ヶ岳の白馬三山が見えました。

天狗原手前から白馬乗鞍岳

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急斜面でスキー板がはずれて悪戦苦闘。11時にやっと天狗原手前まで来ました。

天狗原から後立山(うしろたてやま)連峰

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右から杓子岳、鑓ヶ岳、中央に唐松岳、さらに五竜岳と鹿島槍ヶ岳。立山信仰登山が盛んだった頃、富山から立山に登れば、黒部川を挟んで奥(後ろ)に見えるので後立山連峰です。

天狗原から白馬乗鞍岳

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正面に先行者と彼らが登ったトレースが見えます。標高差は200m弱。斜面の角度は30度近いでしょうか?

白馬乗鞍岳への登路

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シール登高でこれほどの急斜面を登るのは初めてです。しっかり前傾姿勢をとらないとスキーがずり落ちます。途中で休憩はできません。

白馬乗鞍岳山頂部

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大腿が痙攣しかけましたが45分1本勝負で登り切りました。ボーダーのお二人も登ってきます。下には広大な天狗原。正面の山は高妻山、右は戸隠連峰、左は妙高山。前の人はスキーを脱いで山頂へ行ったようです。私も山頂へ向かいます。

白馬乗鞍山頂台地

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山頂部は広大な台地になっています。今年は雪が少なく、山頂部は風が雪を飛ばしてしまい、地肌と雪と氷が入り混じった歩きにくい状態でした。画面手前には雪と風でできたシュカブラ。右奥に石を積み上げた山頂のケルンが見えました。

白馬乗鞍岳山頂

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登ること3時間弱、12時半に登頂です。正面の三角形は船越の頭、右は小蓮華山、左に白馬岳。学生時代の夏、あの峰々を越えて後立山連峰を縦走しました。

山頂から雪倉岳と朝日岳

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北に目を転じると北アルプス北部の山々です。左は雪倉岳、右が朝日岳、山並みはさらに日本海の親不知子不知(おやしらずこしらず)まで続きます。

乗鞍岳西斜面から安曇野方面

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スキーを脱いだ場所にもどりました。赤いザックは私のです。正面右に霞がかかっているのが安曇野です。

山頂台地から北西の展望

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さあ、右下の天狗原へスキーで滑り降りましょう。天狗原の向こうに戸隠連峰、左へ高妻山、さらに妙高山、火打山、新潟焼山が見えます。

乗鞍岳西斜面

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4分の1ほど慎重に滑り降りると斜度がゆるくなりました。絶対にケガをしてはいけないと思いつつも、下手くそなのでうまくカーブできず、かなりの猛スピードでイエーイ!と叫びながら直線的に降りてしまいました。

乗鞍岳斜面のシュプールとトラック

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スキーやスノーボードで滑った雪面には、跡が残り、スキー跡はシュプール、スノーボード跡はトラックと言います。誰も滑っていない斜面を滑りたかったので私のシュプールは右のほうのどれかです。ちなみに左下から右への直線は皆が登った跡で、トレースといいます。

中ノ原から白馬乗鞍岳

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さらに降りてきました。台地状の乗鞍岳の左には後立山連峰が輝いていました。冒頭のパノラマはここからの1枚です。

下ノ原から後立山連峰

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後から登ってきたボーダーさんペアが颯爽と滑り降りていきます。自然の斜面に後立山連峰の絶景、ゲレンデスキーでは味わえない世界です。

白馬岳 小蓮華岳 白馬乗鞍岳

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ロープウェイ山上駅やや下方の林道に合流して、ロープウェイ下駅のそばまで降りてきました。右が白馬乗鞍岳です。両足が棒のようで立っておられず、スキーをはずして座り込みました。この後、にぎやかな栂池スキー場に合流してベースの駐車場に戻りました。山頂からベースまでスキーで1時間30分でした。