大日ケ岳のバックカントリー

大日ケ岳に登ってきました。尾瀬の至仏山に続く山スキー登山の第2弾です。急斜面を滑っている人たちがいます。スキー場の整備区域外や雪山の自然の斜面をボードやスキーで滑るバックカントリーをしている人たちです。

高鷲スノーパークから大日ケ岳へ

名神高速から東海北陸自動車道へ、郡上八幡を越えて高鷲インターで降り、高鷲スノーパークへ。スキー場のゴンドラに乗って山上駅を降りたところが、右下に見えているレストランです。あそこから登ってきました。踏み跡を誤り15分ラッセル、きつかった。

前大日から御岳山

さらに登って前大日というピークにつきました。振り返ると、正面遠くに御岳山が噴煙を上げています。噴火で亡くなられた方を思うと手を合わさずにはいられません。御岳の左は乗鞍岳、さらに左は北アルプスです。

前大日から大日ケ岳

前方には、大日ケ岳が見えました。ここは美濃の郡上八幡市、あの山から北側は飛騨の高山市となります。とはいえ、飛騨高山市街は右後方で、山の向こうの右奥は白川郷です。

大日ケ岳南斜面

鞍部からシールをつけて、大日が岳から南へ伸びる稜線に上がりました。ラッセルと人生2回目のシール歩行で足がへばってきました。向こうの山頂まで、もう少し頑張ります。

大日ケ岳山頂

スタートから70分かかりました。日本200名山、大日ケ岳1,708mの山頂は広い台地でした。写真を撮ってくださった人のお話では例年より1m雪が少ないとのこと。そのおかげで、大日如来さまにごあいさつできました。後方左に白山が見えます。

大日ケ岳から鎌ケ峰と野伏ケ岳

山頂から南西に尾根が伸びています。左の高いところが鎌ケ峰、その向こうは、ウイングヒルズ白鳥スキーリゾート。正面奥は野伏ケ岳、日本300名山です。

大日ケ岳から白山

大日ケ岳の山名の由来は、平安時代に霊峰白山への登路を求めていた泰澄がこの山上で大日如来のお告げを聞いたからだそうです。正面が日本3霊峰の一つ、白山2,702m、左は別山。その稜線は泰澄が見出した信仰登山の古道、美濃禅定道です。

雪解けの白川郷

平瀬温泉に宿泊して、翌日は白川郷へ立ち寄りました。正面奥に見えるのは白山です。白川郷の皆さんも口々に「今年は雪が少ない」と話され、景観としては少し残念でしたが、合掌造り喫茶「郷愁」でコーヒーとクラシック音楽に癒され、「じば工房」で、地元の工人さん手作りのわらじと山菜かごを購入しました。

イワナ寿司とイワナ刺身

五箇山の道の駅「ささら」にある「旬菜工房 いわな」で、イワナ三昧。白川郷に行くと必ずイワナをいただくのですが、このお店のイワナは目の前で捌いてくれて身がしまっていて最高でした。お蕎麦も堅豆腐もいい味で、お酒を飲めないのが残念でした。

奥ダボス菅平スノーパーク

長野県上田市の菅平高原に来ました。このスキー場は、根子岳の山頂直下まで、スノーキャットという雪上車で行けて(3,300円なり!)、絶景を満喫して、帰りは4kmのダウンヒルが楽しめることで有名です。正面が根子岳と思ったのですが、山頂は左奥でした。

戸隠山と高妻山

午前8時15分にゲレンデ駐車場を出発、リフトもスノーキャットも使わずに山スキーにシールを貼って自力で登ります。西方向の展望です。左に昨年訪問した戸隠、右に一昨年登った高妻山(日本百名山)がよく見えます。

スノーキャットと登山者

12時まで晴れの天気予報でしたが、無情にも10時前に一気にガスって春から冬になってしまいました。気温も急激に低下し手足がマヒします。前方のご夫婦はここで引き返されました。万が一、倒れても誰かが助けてくれるはずなので進みます。

根子岳山頂

駐車場から2時間15分で山頂に到着。スノーキャットで来ている人たちは最後に5分登るだけなので皆さん元気いっぱい。小生は疲労困憊。根子岳の標高は2,207m。初夏のウメバチソウが有名で、花の百名山の一つ。東側に日本百名山の四阿山(あずまやさん)が見えます。晴れていれば、北アルプスや富士山など360度の大パノラマなのですが、残念。

松本市美術館

帰路、立ち寄りました。松本出身の前衛芸術家、草間彌生の常設展示で有名。屋外彫刻「幻の華」がお出迎え。「鏡の通路」「痛みのシャンデリア」など鏡を効果的に使用した空間アートなど草間ワールドを堪能しました。信州の山々を描いた関四郎五郎の特集展示では、生気にあふれる色彩、豪放な筆致で、山々と里とそこに生きる人々を描いた数々の絵画を鑑賞しました。「稔りの秋」「りんご」、画像を紹介できないのが残念・・・。