初春文楽公演
1月3日、日本橋の国立文楽劇場、初日の鏡開きです。右手前は4月に六代豊竹呂太夫を襲名する豊竹英太夫さんです。人形は「寿式三番叟」の2人三番叟です。天下泰平、五穀豊穣を祈る正月ならではの「寿式三番叟」、公演では舞台正面に太夫さんと三味線がズラリと並び、躍動感のある音楽とエネルギッシュな舞に圧倒されました。
寿初春大歌舞伎
橋之助を知ったのは大河ドラマの毛利元就でした。最近の歌舞伎では、「柳影澤蛍火」の柳沢吉保や「天保遊侠録」の勝小吉でいい味をだしていました。今回は八代目芝翫襲名および3人の息子さんも同時襲名で、勧進帳では親子4人が共演。仁左衛門の富樫、魁春の義経で最高の舞台でした。舞踏「鶴亀」では、3男の歌之助の舞踊が秀逸でした。
雲取山登山道より富士山
日本百名山51座目は東京都の最高峰「雲取山」です。東京都の西端に位置しています。奥多摩湖畔の鴨沢から林道を上った丹波山村村営駐車場を7時過ぎに出発、展望のない樹林帯を登ること2時間、中腹のブナ坂で展望が開け、富士山が樹間から見えました。
ブナ坂より南アルプス
西南西の方向に一直線に南アルプスを展望できます。11月に登った鳳凰山が右端に、左へ北岳と間ノ岳、8月に登った塩見岳が中央に、その左は悪沢岳、赤石岳、聖岳です。
頂上稜線より富士山と丹沢
頂上手前です。歩いてきた石尾根という名の登山道を振り返ります。右端に富士山、その左に大きな丹沢山塊、左端は横浜付近です。山また山でここが東京都といわれると不思議な感じです。多摩川の源流で東京の大切な水源地域、自然は偉大ですね。
雲取山2017m山頂
10時半に山頂に着きました。北側の秩父の三峰神社からも登山路があり、山頂は登山者でいっぱいでした。というのも、雲取山は2017mで「今年の山」なのです。西暦二千十七年記念の碑も建てられていました。
雲取山より富士山
私が登ったのは鴨沢コースという南側の登山道ですが、稜線に出ると南側にずっと富士山を眺められる素晴らしいコースでした。
釈迦堂遺跡博物館
雲取山へは中央道の大月インターを利用しました。帰路に山梨の釈迦堂PAに隣接している博物館に立ち寄りました。このPAと周辺の地下には縄文遺跡があり、発掘で10点も出ると大騒ぎになるという土偶がなんと1116個(日本で2番目、1位は青森の三内丸山遺跡)、縄文土器も含めて5599点が重要文化財に指定され、展示されています。
釈迦堂の土偶、バラバラ事件?
これら1116個体の土偶は、完全な形のももがなく、頭、顔、手、足など全部バラバラ、文字通りバラバラ事件です。太古、女性は神だったわけで、土偶は、豊穣や安産・多産を願う気持ちで作られました。カワイイ顔の土偶を見ると子供のお守りと考えたくなりますが、大多数はお世辞にも可愛い顔ではありません。これらの土偶は、自分の体から蚕、稲、粟、小豆、麦、大豆を生んだという古事記のオホゲツヒメ説話の原型で、祭祀に使用されたのでしょう。