明日からできる糖尿病対策

本当に怖い病気

2007年の推計で、糖尿病890万人、糖尿病+予備軍2210万人、といわれています。成人の7~8人に1人が糖尿病です。ほかにも大勢いるから安心などと病気と向き合わない人もいますが、糖尿病はアスベストと同じで、今は症状がなくとも、10~20年後に爆発する時限爆弾のような恐ろしい病気です。このままでは、透析になる人や糖尿病足病変で足切断を余儀なくされる人が激増するでしょう。本当は怖い、いや本当に怖い病気なのです。

ライフスタイルの病気

糖尿病と診断されることはとてもつらいことでしょう。この薬を飲めばいくらでも食べてよいという薬はありません。インスリンを注射してもどっさり食べ続けるならばますます太るばかりです。食事療法をしなければ改善することは望めません。運動療法も必要です。食事も運動も取り組まない人はまじめに薬を飲んで一時的に改善しても最終的には悪化していきます。

人生を考えさせる病気

このままでは透析になると私に「脅迫」されて、「苦行」している人もいます。食事療法は「制限」で、運動療法は「義務」だと最初は感じるかもしれません。しかし、賢く食べて、楽しく汗を流している糖尿病の先輩患者さんもたくさんいるのです。また、診療所では看護師や栄養士があなたをサポートします。病気から逃げないこと、一人でがんばろうとしないこと、それから・・・痛いですが採血検査を嫌がらないこと・・・。糖尿病という災いを福に変えるのはあなたの心がけ次第です。